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中国大気汚染の今後の対応策 [社会]

中国では微小粒子状物質いわゆるPM2.5の有害物質を含む濃霧が
発生するなど大気汚染は相当深刻である。
テレビや写真で見る限り黒い霧となって視界を一層悪くさせている。
街を行く人は皆マスクをつけており、異様な光景である。。
今後、日本への影響である。
とくに上空に流れる偏西風にのって運ばれる汚染物質は環境基準を
超えているが、健康被害が出る水準までにはない。しかし春先に
なって風向きが西寄りに変わると日本に来る有害物質は大幅に
増え、子どものぜんそくを悪化させ、脳梗塞のリスクも高まると
いわれる。
金沢大学の研究グループによれば、様々の微小粒子状物質が
黄砂にのり、中国内陸から日本にはるばる4千キロ距離を旅して
くる。これにはアレルギーや食中毒の原因となる細菌も含まれて
いるらしい。
北京の大気汚染の原因は、石炭の燃焼、自動車の排気ガス、
それに国有石油企業の規制不徹底などであるだけに政府の
責任が大きいといわれている。
そうした中で今般、日本政府が日中緑化交流基金に100億円
の追加支出を決めたことは大きな前進である。当基金は1999年に
当時の小渕首相の提唱で創設され、中国の植林、緑化事業に
携わる日本の民間団体に助成されるものである。これまで毎年
約1千万本、面積6万5千へクタールの植林などを実行してきて
いる。
これはまだ細やかなものだが、これにより中国本土はもちろん日本
に飛来する有害物質の低減されることが期待される。


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