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ノーベル賞 村上春樹 万年候補 [文化]

今年もノーベル賞受賞者の発表が行われ、5日(月)、6日(火)と
日本人受賞者の発表が行われ、生理医学賞に北里大学の名誉
教授大村智氏と物理賞に東大宇宙線研究所所長の梶田隆章氏が
続いた。
日本人受賞者の出足が好調だったことから、3日目の水曜日の
文学賞には予てから噂になっている世界的作家の村上春樹氏が
選ばれるのではないかとメディアの予想報道が盛り上がった。
文学賞受賞のオッズでは最低の8倍と1位となっていた。
しかし蓋をあけてみると今年も落ち、ベルラーシ共和国
(旧ソ連)スベトラーナ・アレクシェービーチ氏が選ばれた。
村上氏は2006年にフランツ・カフカ賞をアジア圏で初めて
受賞したことから最有力候補に挙げられてきた。
どうも年齢がまだ若いのではないかとの見方があった。大体
文学賞をもらう人は70歳代が圧倒的に多くまだその年齢に
達してないということである。
現在66歳の村上氏は5年もすれば資格が出来ることになりあわてる
ことはないようである。
しかし一部の見方では本質的に村上文学は世界40ケ国に翻訳され
読まれているが、キーワードとなる民族とか社会性、歴史観がない
ことや、文学としての芸術性に乏しいといわれている。
確かに小説は短文で訳文の感じがあり大衆的すぎるのではないか
との見方が出ている。
村上氏は英文学の大翻訳作家の顔も持ち、その文体も翻訳的な
感じがないでもない。
三島由紀夫とか阿部公房、川端康成などの伝統的な日本文学の
香りや読後の充実感がないということである。
ノーベル文学賞の選考基準も明確でなく憶測でモノをいって言って
いるわけで、もう少し時を待つしかない。



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