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サンマの記録的不漁と資源保護の動き [経済]

脂の乗ったサンマの味は格別で、目黒の殿様が気に入ったサンマは
有名な話である。
ところが、このサンマが記録的な不漁に見舞われているという。
記録的な不漁に終わった2013年の同期の7割程度の超低水準で
今年は記録を更新し過去最低の水揚げに終わる可能性が出て
いる。魚の大きさも、従来大きなものが8割を占めた昨年に比べ
ても小ぶりが目立ち、港での取引価格も品薄感から前年の5割強も
高騰しているようだ。
サンマは太平洋上に回遊しているが、根本的には資源量が少く
なってきており、その上日本は領海内で漁をして漁獲をあげて
いるが、近年は公海で日本の領海に来遊してくる前に台湾、
韓国、中国の船が水揚げをされてしまという横取りされている
状況にある。
それに今年は台風や低気圧がたびたび発生し休漁した日も多か
ったようである。
とくに台湾ではサンマ漁は成長産業と位置付け、日本の漁船が
200トン級であるのにたいして、遠洋漁業と称して1隻4億円も
投じて1千トン級の大型船を建造し冷蔵庫も装備し、1000トン
まで冷蔵能力を持ち、半年間は太平洋上では漁獲をつづけ、
帰った港では段ボールに詰められた冷凍サンマを陸揚げする
という。日本の漁船が近海で漁獲してサンマが港で水揚げして
いる光景とはまるで違う。
課題はやはりサンマの資源保護である。
今年9月には東京で日本、台湾、中国、ロシア、カナダが出席して
初会合が開かれた。サンマ資源を維持できる漁獲量や公海での
漁獲枠などを話し合って将来的なサンマ漁の発展を期待するもの
である。


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