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東芝 不正会計 組織的関与 [経済]

大手家電メーカーで名門の東芝で不正会計が発覚して、業界に衝撃
が走った。
しかも遡って12年3月期の決算の最終損益を700億円も水増し
していたということである。ところが実際は2007年から
不正会計が行われていたことが明らかになり、今日まで7年間に
計2248億円のかさ上げが行われたということである。
株主の金銭的な損失ばかりでなく、会社として失った信頼は計り
知れない。
こうした巨額の利益水増しには組織的な関与があったと認定
されて、現在、外部の調査委員会が責任の所在を明確にするために
徹底調査が行なわれている。
不正会計問題で東芝の株価は大きく下落したことで、個人株主は
9月8日に歴代28人の役員を相手取り総額10億の損害賠償
訴訟を起こすよう会社側に請求している。
会社が60日以内に提訴しない場合は、株主代表訴訟が起こ
されることになる。
そもそもかような不正会計問題がなぜ長期にわたり続いたか。
りーマンショックで景気が悪化た2008年に売上げが激減し、
過去最悪の3435億円の赤字に陥った。
この時期から歴代経営者は会社の対面上、チャレンジを打ち出し
無理を承知で収益改善圧力を強く部下に押し付けるようになる。
こうなるとトップには誰も逆らえず粉飾に手を貸すことになる。
いったん始まるとよほどの僥倖がない限り事態は悪化するだけ
である。
不思議なことに内部にもある程度精通している外部監査法人でも
指摘されていない。これですべてのチェック機能が外れ、
会社は暴走していくことになる。
なお監査法人については別途調査が進められるとのことである。



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